サイコミステリーシリーズ 第6作 〜Bloody Tears〜 リプレイ&レビュー

 サイコミステリーシリーズ 第6作 〜Bloody Tears〜 をリプレイ。

 この作品では、鳥越がロスに飛び、そこでクリスと共に捜査する、という話になる。
 未来視がない分、後述する「よけいな経由」を除けば、やや単調な感じがする。
 この作品では、鳥越と相田の父・息子の確執が明らかになると位置づけられているが、「その程度の理由だったの?」と言わざるを得ない。鳥越衛が相田衛と氏名変更した理由も明らかになっていない。
 全13作での本作品の位置づけも、傍系と言えば傍系で、クリスが射撃の名手ということ(最終作の最後で関連する)と、ラストシーンで羽崎静が瀬田秀明と接触する、ということを覚えておけばよいのではないかと思う。
 本作品のラストシーンで羽崎静が瀬田秀明と接触するシーンがあるが、これが何を意味しているのかが、今でもちょっとわからない。これはちょっとおいておくことにしよう。

 う〜む。この作品でも、謎が残る・・・。それも、かなり多数の謎が残る・・・。

 まず、1件目の事件。この1件目では、犯人の動機がよくわからない。
 少年法で保護される犯人が、継父をそのままに、実母を殺す、という事件でもあるのだが、どうも動機がはっきりわからない。復活祭で出会った者から犯行手口を教えてもらう、ということになっているが、この復活祭で出会った者とは誰だろう・・・?
 真犯人とされる者なのであろうか?
 であれば、なぜ、真犯人は、少年法で保護される犯人をそそのかしてまで(教唆してまで)、その犯人の実母を殺す必要(動機)があるのだろうか?
 また、ウルシをローションに入れるだけで殺せるだろうか?
 マリア像、誰がベッドルームにおいたのだろう。うーーーん。

 2・3人目。これが一番わからない。犯人の手口はわかるものの、動機が全くわからない。また、マリア像は誰か浴槽に入れたのだろう?
 さらに、マリア像を浴槽に入れた者は、2人目が妊娠していることをどうやって知ったのだろう?

 3人目。真犯人がボブ警部をこの時点で殺害する必要がないのでは?
 真犯人にとっては、1件目の殺人となるのだが、ボブ警部を殺害して何の利益があるのだろう?
 ボブ警部が、過去に爆殺された同僚の息子=真犯人、ということに気づくのはわかった。
 でも、ボブ警部が殺害される時点では、真犯人は犯行を犯していないのだ。
 じゃ、ボブ警部は真犯人から何を聞き出そうとしたのか・・・?
 13年前の事件?
 ・・・・だとしたら、真犯人はまだハイスクールの学生、ってところだから、それほど情報を持っていないのではないか・・・?
 また、マリア像を真犯人は犯行現場まで持ってきたのだろうか?重たいだろうに・・・。

 4人目というか、4件目。これが本論だろう。確かに、ゲーム中でも3件目と4件目の順序が逆になった、と説明されているが、真犯人は、自分も誤って爆殺されてしまうリスクを負う必要があるのだろうか・・・・?
 また、マリア像との関連は?

 5人目。これもよくわからない。犯人は、限られた非常に短い時間の中で、神父を銃殺した後、どうやってその口にカエルを入れたのだろうか・・・・?

 この作品、3作目と同様、黙示録に沿って事件が展開されることに忠実すぎて、やや細かい疑問が残ってしまう作品となっている。

 また、この作品では、「よけいな経由」が復活する。午後になったらマリア像が警察に戻ってくる、ということはわかっているのだが、ゲーム中では時間が全く示されないので、いつのまにかゲームが進みすぎて、マリア像を調べることができずにUnfinishedになってしまうことがある。クリスが午後になったらマリア像が戻ってきています、くらい言ってもよいだろうと思うのだが。
 もっときつい「よけいな経由」は、ペリュントン(ディッシュ・サン)に教会で再開するシーンだ。このシーンでは、教会の神父に話を伺う、ということで教会に向かうのだから、まず教会に着いたら神父に話を伺うのが筋だろう。でも、そうするとUnfinishedになってしまう。つまり、教会に着いたら先にペリュントンに話を伺わなくてはいけないのだ。ちょっと納得できないが・・・。

 この作品では、唯一、「誤植」がある。ゲーム中、「養護院」が「養護員」と表示されることがある。
 
 真相に触れるシーンもよくわからないのだ。真犯人の父は、13年前の議員の事件のスキャンダルを捜査する刑事だったが、4件目の事件と同様に爆殺されている。
 鳥越が真相に振れる際、教会で見つかった懺悔名簿に真犯人の父の名前があるという説明があるが、その直後に「戸籍を調べていたが、君(真犯人)のお母さんの名前を見てびっくりした」というようなせりふがある。この意味がよくわからない。「お母さん」ではなく、「お父さん」ではないか・・?とも思うのだが。「君(真犯人)のお母さん」って、誰なんだろう。ストーリ上も全く出てこない。

 なお、明らかにダウト、なのが「戸籍を調べる」である。米国には戸籍制度はない。出生証明書と結婚証明書と、選挙人名簿くらいである。

 Cold Rainといい、Bloody Tearsに共通することは、シナリオの中身の細部が完全に詰められないまま、連続殺人事件が展開される、という点である。ちょっと開発を急ぎすぎたか?という感じも否定できない。

 まぁ、Bloody Tearsは傍系なので、これくらいにしておこう。
 まぁまぁ面白いのだけど、シナリオ展開がやや単調な上、「よけいな経由」をしないとクリアできないという、妙に難解、である点が気になる。

 次は、横浜牧師館殺人事件。さて、始めるか・・・。

(ちょっと寄り道) 〜うたかたのそら〜 9月1日

 サイコミステリーシリーズ、リプレイ中・・・・なのであるが、ちょっと寄り道。
 うたかたのそら、をリプレイ。ストーリーがわかっているとはいえ、リニューアルするとやっぱりやりたくなるのだ。

 まず、外伝の本屋の住人。これは、まぁ、面白いと言えば面白いのだが、本編との関わり合いがちょっと薄い。正直、あまりインパクトなかった・・・。2人とも幽霊、というのは、最初からなんとなくわかったのだが・・・。

 9月1日の話・・・こちらの方が、インパクト高い。話そのものは、1分で終わる。1分で終わるから、「えっ、もう終わり?」なのだ。歩くんと詩織さんがつきあうきっかけ、となった話なんだけど、詩織さんが「県立図書館」、とつぶやく(?)のは、勇気、要っただろうな。
 ・・・何年、彼らはつきあったんだ?
 そうそう、うたかたのそら、エンディングがリニューアル前後ですこし違う。
 リニューアルした後のエンディングの方が好き。

 今のところ、サイコミステリーシリーズは6作目のBloody Tearsのリプレイが終わったところ。
 次は、横浜牧師館殺人事件。京月華奈が登場する作品。

 京月華奈といい、寒河江詩織さんといい、和服かぁ・・・。インパクトあるな。

サイコミステリーシリーズ 第5作 Cold Rain リプレイ&レビュー

 さて・・・このリプレイ&レビューも5作目。この作品は、サイコミステリーシリーズの中で最も気が重たい作品であろう。まぁ、理由は言うまでもないが、犯人(真犯人ではない)に遙の父が殺されてしまう、というシーンがあるからだ。その上、遙は未来視でこれを事前に見てしまう・・・。

 この作品で特徴的な問題(?)として、真犯人の動機はストーリー上で明らかなのであるが、各事件においてその手口が全く明らかにされないことが挙げられる。う〜ん、これはどうなのだろう・・・・?

 1人目の事件ではどうにでもなるだろうと思う。まだ遙とタッグを組んでいないからだ。それからは、遙とタッグを組む。となると、事件を起こせる時間、というのもかなり限られるはずなのだが、2人目の事件が生じる。この2人目の事件では、遺体が漂白かつ切断されているというショッキングなものであるが(注:画像は出ないが)、真犯人にこんなことしている時間があるのか、と感じてしまう。

 3人目。このあたりからかなり強引な展開となる。拘置所の中で事件が起こる。通常ではまず考えられない上、拘置所の中の冷凍室、という、普通では考えられない箇所で生じる上、真犯人はいったん殺人を犯した後、その後遺体を放置し、もう一度拘置所に戻って遺体を切断して逆さ吊りにする。実際にはあり得ない・・・。

 4人目。もっとわからない。マル暴事務所に行くと、女組長が毒殺されている。しかし・・・なぜ組員が一人もいないのであろうか??その上、遙は3人目の現場(拘置所)から直接、この事務所に向かっているはずなのだ。たしかに、ストーリー展開上も、この4件目の事件では「時間がなかった」ということになっているが、いくらなんでも無理があるんじゃないかな。女組長が茶を飲まなかったら真犯人はどうするつもりだったのだろうか。それに、組員をどうやって下がらせたのか???
 なお、4人目の事件では、未来視が実にうまいように関連している。また、未来視を使うタイミングもうまいこと計算されている。この辺は、単なるアドベンチャーゲームとは一線を画するだろう。

 話を戻そう。いくら警察関係者だからといって拘置所にそう簡単に出入りできるのか・・・。なお、どうでもよいが(いや、よくないか・・・?)、ここから「看守の木島」が出てくる。それほど正義感の強そうな人には見えないし、そういう伏線やシナリオもないのだが・・・??

 5人目。ほぼラストシーンで犯人(注:真犯人ではない)にたどり着く。真犯人が犯人を殺そうとしている現場に到着するのだが・・・。この展開なら、遙も真犯人が犯人を殺すことに同意・暗黙の許諾を与えるような感じもしてしまう(無論、不作為とはいえ、遙も殺人罪に問われることになるが・・・)。

 残念ながら(?)、この作品では、真犯人が実際に犯行を犯す手口、というのが明らかにならないし、シリーズ全13作品を通しても、結果的に明らかにはならない(全作品に流れるバックグラウンドに、本作品は関係していないためだ。この作品の真犯人だけ、最終作で出てこない)。なお、次の作品(Bloody Tears)でも、この点はほぼ同様と言って良い。このあたりから、何か急速に開発が推し進められたという感がある。これは、会社の経営状態(2006年度決算が赤字)と無関係ともいえないのかもしれないが・・・。

 また話が脱線してしまった。う〜ん、真犯人が実際に犯行を犯す手口、というのが明らかにならない点は、アドベンチャーゲームとして実に微妙なのだ。どうしても解けない謎、というのが残る。これは、私にとっては実に気がかりなのだ。
 さらに、各事件では、体の一部が切断されているのだが、切断されたその一部はどこに・・・? 真犯人にとっては、切断された体の一部に意味はないはずなのだが?

 しかし、これらを差し措いても、本作品はおもしろい。「え、この人が犯人!?」という展開になったとき、そこには「動機」の伏線が張り巡らされているからだ。2作目(Angel Cry)とは異なり、この展開がなされるときには高揚感がこみ上げてきた。そうか、そう考えれば・・・・と、頭の中で思いや思考がグルグルを回り出す(Angel Cryにはこれがない・・・)

 ただ、もう少し、6年前の事件の5人目の被害者と真犯人との関係がわかるような伏線を張っておくべきだったろう、と思う。5人目の被害状況に回帰するシーンがほとんどない。

 もっとも、本作品の主眼は、手口が6年前の事件と類似するという点に基づいて、真犯人ではない犯人が犯人と思わせるような展開としておいて、実は・・・・という点にある。最初にプレイしたときには、ほんと、この展開にまんまとひっかかってしまうのだ。何か奇妙だな・・・と思いつつ、そこが楽しい。

 本作品の展開がすこしわかりにくい理由として、ビジュアルが挙げられる。この作品、6年前と現在とを往復するのだが、6年前に1件目の事件がおきた現場(高校の屋上)と、現在で1件目の事件がおきた現場(中学校の屋上)とのビジュアルが全く同じなのだ。この他にも、6年前に3件目の事件がおきた現場(精肉工場の冷凍倉庫内)と、現在で3件目の事件がおきた現場(拘置所の冷凍倉庫)とも同じなのだ・・・・。容量の都合があるということは理解できるが、例えば、色を若干変更するなどすれば混同しなくて良かったのではないかと思う。最初、プレイしたときは混合してしまった。

 ところで、この作品でも、「羽崎静」が出てくる。エンディングで猿ぐつわをはめられた(注:実際には画像なし)「白河電工の秘書」が出てくるのであるが・・・・。最初、猿ぐつわをはずされた後のこの「白河電工の秘書」が言っていること&それに対する遥の言動、はよくわからなかった。
 しかし、「白河バカ息子を釈放することで最も利益を得る者」という観点から考えると、白河バカ息子と拘置所内で接触する「髪の短い秘書」とは、おそらく羽前静であろう・・・。
 しかし・・・羽前静、したたかな女性(にょしょう)だ。全くそのような素振りを見せない。ほんと、これは最終作の最後になるまで・・・。・・・その上、本作品(Cold Rain)の末尾で、決定的な事件が起こる。

 本作品は2009年の今現在、全てリリースされているが、これが開発中で順次、リリースされる時期(2006年頃)であったら、どうだったであろうか。次の作品(Bloody Tears)がリリースされるまで、実に楽しみだったに違いない。もっとも、次の作品で、この決定的な事件の真相が暴かれる訳でもなく、最終作まで分からない。これが、肩すかしを食らうようではあるが、サイコミステリーシリーズの奥の深さなのであろう。

サイコミステリーシリーズ 第4作 Innocent Noise リプレイ&レビュー

 サイコミステリーシリーズ 第4作 Innocent Noiseをリプレイ。
 シリーズ全13のうち、最も完成度が高く、かつ重要な作品といえるだろう。

 この作品から、「羽崎静」が出てくる。表向きはルポライターだが、実はシリーズを通して「とんでもない黒幕」でもある。その存在は、表向きの黒幕(?)のディッシュ・サンよりもワルである。その上、遥に接するときの表情は実ににこやかなのであるが、その裏にはとんでもない怨念が隠されているといっても過言ではない。

 どうでもよいが、この手の探偵シリーズにはルポライターというのがよく出てくる。アルティの朱津川シリーズの主人公(朱津川国彦)の職業もルポライターということになっている。もっとも、昔は傭兵をしていたようだが・・・・。

 おっと、話がそれた。本作品の導入編では、医学生・高秋を殺した警備員・井出が自殺する。この警備員、非常にまじめであり、自殺する動機など見あたらない・・・のであるが、ケータイ&ゲーム好きが災いして落命する。なお、医学生・高秋は本編とは全く関係がない。

 当所、衛が医学生・高秋を殺したとして誤認逮捕されて拘置所に入れられるが、このときのアリバイに関するトリックは実に単純で、私もすぐにわかった(鏡と小さな窓と机、カーテン、でピン!と来る)。が・・・これはほんの序の口にすぎない。

 その後、一見したところ全く無関係な2人の男性(ガソリンスタンド店員・水原と医学生・牧原)が自殺するのであるが、その裏には、羽崎静が一枚咬んでいる(2名の自殺現場のいずれにも姿を見せる)。
 本作品では、羽崎静はルポライターとして咬んでいるように見せかけているが、実は、Innocent Noiseが効いているかどうかを、その目で確認しているのだろう。

 まぁ、本作品では、犯人はたぶんこの人じゃないかな〜という感じになる。私は、これはこれでよいのではないかと思っている。伏線も全くなく、いきなりこの人が犯人!というような持って行き方は、サプライズがあって、それはそれで面白いときもあるのだが、あまりにも唐突なものになると、「はぁ?」という感じになってしまう。それよりかは、犯人のアリバイや動機が徐々に解明されていく方が面白い、と思うのだ。

 さて、「Innocent Noise」であるが、これは耳には聞こえないが、脳を狂わせる信号音である。ガソリンスタンド店員・水原のケータイを遥が拾ったが、その後遺留品として提出するのを忘れ、持ち歩くことで「Innocent Noise」が発覚する。ここでも、「人間の精神とは、脳の中の数ミリボルトの電圧にすぎない」ということを思い出す必要がある。

 しかし、このInnocent Noise、実在すれば恐ろしいものであろう。

 物理的な「ヒト」と、精神的な「人」とを分離し、精神的な「人」を外部から制御して物理的な「ヒト」を支配する、というものだからだ。その上、無関係な人まで傷つけ、場合によっては死に至らしめる(医学生・牧原の両親)。

 では、誰がこんなものを作ったのか・・・・、そしてストーリ上の伏線は・・・ということになるが、鴻神夜斗がInnocent Noiseを作り、それを医学生・内藤に渡し、内藤は恋人(女弁護士・宇都木 桂)を死に至らしめた4名(井出、水原、牧原、女子高生・南野)を、ケータイアプリを介してInnocent Noiseで殺していく・・・・。さらに、井出、水原、牧原、女子高生・南野が女弁護士・宇都木 桂を死に至らしめる際には、誰も直接的な殺人には手を染めていない・・のである。

 う〜ん、ストーリーの展開の良さには脱帽・・・。
 無論、これだけではない。水原のケータイからInnocent Noiseを聞いてしまった遥は発狂するのであるが、本シリーズを通してこれが実に重要なのである。
 これが、羽崎静の本当のねらい、なのである。

 シリーズ第3作(Sin〜罪〜)で、鴻神夜斗の肉体は滅ぶ。鴻神夜斗(第3作のプレーヤー)は、衛といっしょになって捜査にあたるのだが、実は第1作(Three)の末尾で肉体を失ったディッシュ・サンに徐々に精神をむしばまれ、最終的には乗っ取られる。つまり、肉体は鴻神夜斗、精神はディッシュ・サン、ということになる。
 これに気づいた遥と衛は鴻神夜斗を谷底に落として殺す(=鴻神夜斗の肉体を滅ぼす)・・・・のであるが、鴻神夜斗を愛した羽崎静は、遥と衛をどうしても許せない・・・ということになる。
 だから、鴻神夜斗が残したInnocent Noiseを使って、遥と衛に復讐する・・・というのが、実は次の作品・第5作(Cold Rain)の最後に待っている、という展開になるのだろう。無論、プレーヤーは全くこのようなことに気が付かないまま、最終作を迎えることになるのだが・・・。

 鴻神夜斗が残したInnocent Noiseは、医学生・内藤と羽崎静に渡され、その医学生・内藤がどういう風に用いたか、というのがこの4作目であり、羽崎静はどうつかったか・・・というのは、最終作で明らかになる。

 話を第4作 Innocent Noiseに絞るが、この作品では、解明されなかった謎、というものがほとんどない。なので、後味の悪さというのはほとんどない。

 第2作目(Angel Cry)では、真犯人が虐待されている嬰児を拉致する動機はわかったが、実際にどのようにして虐待されている嬰児を親元から拉致していったのか、という点はあまり明瞭にされない。

 第3作目(Sin〜罪〜)は、解明されなかった謎の方が圧倒的に多い。まぁ、全シリーズ13作品の流れからしても、これはやむを得ないのであるが・・・。

 第5作目以降は、小さなものも含め、全シリーズを通しても解明されなかった謎、というのが存在する。

 実に本作品は面白かった。13作品のうち、最も完成度が高いと言えるであろう。
 さて、次は第5作・Cold Rainか・・・。
 この作品は、現在と過去とを行ったり来たりする上、遥の父親の死、という重たい内容を含んでいるので、なかなか進まない(積極的にプレイしようと思わないのだ・・・)。

 また、その割には、犯人が、「え?」という感じであるのもな〜。

 でも、プレイしないわけにもいかない。ただ、本作品(第4作・Innocent Noise)と比べれば、第5作の位置づけはそう密接ではないことも事実だな。



あはは、やってもうた。その2。サイコミステリーシリーズ最終作

 標題通りであるが、あはは、やってもうた。サイコミステリーシリーズ最終作(相田衛の殺人〜死が二人を別つまで〜)。
 ドラ息子がインフルエンザに罹患。自宅待機やむなし・・・となったため、手が出てしまった・・・。

 まず、感想:「ああ、面白かった!なるほど、こういう持っていき方か!」
 それまでの12作に関してリプレイ&レビューしてから、この最終作をプレイしようと思っていたのだが、先にプレイしておいて良かったとも思った。
 というのも、先の12作のうち、どれが重要な伏線を含んでいるのかが判ったからだ。

 結論から言えば、1作目(Three)、3作目(SIN〜罪〜)、および4作目(Innocent Noise)、5作目(Cold Rain)、9作目(白馬の棋士)が非常に重要。既に記述した3作目のレビューについては、継ぎ足す必要があるなと感じた。

 中間、というのが、7作目(横浜牧師館殺人事件)、8作目(イザナミの花婿)、11作目(銀幕の天蓋)、および12作目(死屍神島の焔魂)というところか。これらは話や登場人物を理解しておかないと、最終作のストーリー展開上、理解できない点や感動が薄くなってしまう点がある。

 特に重要ではないのが、2作目(Angel Cry)、6作目(Bloody Tears)、および10作目(天楼館殺人事件、ノベル形式)。どちらかというと、これらは傍系という感じが強い。正直、これら3作は、あまり本論とは関係がないような気がする。特に、10作目(天楼館殺人事件、ノベル形式)は、関連があまりにも薄すぎるような気がする。
 2作目(Angel Cry)では、三島遥がデビューするが、正直、そのストーリー展開は、全13作とほとんど関連していないと言えるだろう。

 ところで、5作目(Cold Rain)の最後で、衛が胸を刺されて瀕死の重傷を負う事件が発生する。その回復に際して、瀬田秀明が一枚咬んでくるため、その真犯人は、てっきりディッシュだろうと勝手に考えていたのだが、全くそうではなかった・・・・。伏線が薄かったとはいえ、これだけは予想外だった。

 1つ、このサイコミステリーシリーズをプレイするにあたって、頭の片隅に入れておかなければならないことがある。
 それは、「二重人格」というやつだ。

 以前にもこのブログで若干触れているが、物理的に1人の人に、2以上の人格が宿る、というやつだ。ややこしいことに、このサイコミステリーシリーズでは、物理的な「人」と、精神的な「人格」とを切り離して考えないとつじつまが合わなくなる。ものすごい例では、精神的な「人格」がコンピュータに宿っている。

 確かに、作品内でも、ディッシュが「人の意識、というのは、なんてことない、脳内の数ミリボルトの電気信号にすぎないんだよ」と言うが、作品を通じて、要所要所でこの発言が見事に体現されているのは、よく考えられているな、と関心させられてしまった。

 この「二重人格」という点で、4作目(Innocent Noise)をからリプレイするにあたって、先に最終作をプレイしてよかったと思うのだ。

 最終作の疑問点などは、別途記す、とすることにして、そうかぁ、最後はそういう展開かぁ、と、ほっとしてしまった。

 この作品、プレイし終わったら何か心にぽっかりと穴があくんじゃないかな・・・と思っていた。確かに、心に穴が空いたような気もするのだが、妙な充実感と、もう一度、4作目からリプレイしようとする気になった。

 ただ、本当に残念なのが、続編が出ないことだ。原作・総指揮をとった「雪月K’」氏は、本シリーズのコラムの最後でも言及しているように、おそらく元気モバイルを離れてしまったと推定できる(これは以前にも記述したことだが・・・・)。

 鬼峠村事件、プレイしてみたかったな。絶対、無理だろうけど。
 
 

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