法律事務所は、英語で何というか?
国によって異なるが、通常、"Law Firm"である。
法律は"Law"、事務所は"Office"だから、"Law Office"でもよいが、あまり使われていないと思う。
希に、"Attorney(s) Ofiice"ともいうが、これは法律事務所という訳語というよりも弁護士事務所に対する訳語である。
しかし、実際には、あまりこれらの名称は使われない。
通常、創業者の名前をそのまま使うのが多い。
たとえば、鳩山さんが創業者なら、単に"Hatoyama"か、"Hatoyama & Partners"という感じだ。後者の場合、鳩山さん以外にパートナークラスがいる、ということになる。中規模以上の事務所に見られる表記だ。これについては後日記述することにしよう。ちなみに、"Hatoyama LLP"というのも見かける。LLPとは合同会社のことだ。
形式張って"Hatoyama Law Firm"でもかまわないのだが、実際にはあまり見かけない。
"Hatoyama Attorney-at-law Office"というのも希に見かけるが、これだと「鳩山弁護士事務所」という意味になる。まぁ、仕事内容に差はないと思うのだが・・・。
で・・・、隣は知的財産権部(旧・特許部)である。
知的財産権部のスタッフが言うには、特許事務所がどれだけ国際化しているか、ということを示すバロメータとして、「特許事務所」という看板の英訳が挙げられるらしい。
たとえば、鳩山特許事務所、という特許事務所があったとしよう。
特許はPatent、事務所はOfficeだから、"Hatoyama Patent Office"という訳が正しいのか?と思うのだが、知的財産権部のスタッフの話では、こういう看板を出している事務所に、外国特許出願(主として米国への特許出願らしいが)を任せることはまずないという。
理由を聞いてみたところ、実に面白かった。
"Patent Office"という部分だけを拾って日本語に訳すと、「特許庁」という意味になります。だから、"Hatoyama Patent Office"では、「鳩山特許庁」ということになり、英国人などにとっては、実に奇妙な感じがするそうです(米国では特許庁という役所はなく、特許商標庁といい、Patent and Trademark Officeというらしいので、まだ違和感は小さいらしい)。
なので、"Hatoyama Patent Office"という看板を出している特許事務所は、国内出願専門、ということで使っています。
とのことだった。
"Hatoyama Patent Law Firm"(通常はこれだが、単に"Hatoyamaが一般的)" "Hatoyama Patent law Office"特許法律事務所の意味になり、特許権の取得よりも特許権の行使に主眼をおいた事務所の意味になるらしい)、"Hatoyama Patent Attorney Office"(鳩山弁理士事務所、の意味になる)なら、外国法に合わせた看板なので、外国にも強いのだろう、ということらしい。
ちなみに、"Patent Agent Firm"とは言わないそうだ。"Patent Agent"と"Patent Attorney"とは、米国では区別されているそうだ。後者:"Patent Attorney"は、前者:"Patent Agent"+弁護士資格(どの州でもよい)であるため、厳密に区別する必要があるらしい。
う〜ん、奥が深い。
しかし、「鳩山特許庁」には笑ってしまった。たしかに、そりゃそうだけど・・・。
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